婚約者Y宅から、ミツ宅の最寄の駅まで直行。
ミツは愛車で迎えに来た。
真っ青のスポーツカー。
ミツは運転中、昨夜私に怒った事を謝っていた。

彼の家に着いて、発泡酒を飲みながら昨日の晩の話で盛り上がった。
初めてミツが怒った事。それが私はちょっと嬉しかった事…
私とミツは、まだ喧嘩したことがない。
私が喧嘩してみたいねと笑顔で言った。
その願いはすぐに叶った。

私は普段、彼の携帯をチェックしない。
たまたま…本当たまたま、彼が寝て暇だったので覗いてみた。
前の彼女からのメール。
思い出すだけで手が震える。
吐き気がしてくる。
殺意まで覚える。
昨夜、私とメールをしている間の悪い予感は当たった。
彼は元彼女ともメールをしていた。
普通の会話ならどうでもいい。
彼女の膣部の写メール。
喘ぎ声のメール。
彼の優しい言葉のメール。
彼女の全裸の写メール。。。
その繰り返しだった。

私は今でも思い出すと、放心状態になってしまう。
ショックを受けた…というか自分を抑える間もなくキレた。
急いで着替えをする私に気付き、彼は目を覚ました。
きょとんとした顔で「どうしたの?」と言った。
私は彼の携帯電話を折っていいかと聞いた。
彼は、今まで見たことのない私の表情に気付き、うんと頷いた。
私は彼の携帯電話を膝の上で真っ二つに折り、ふざけんなと言い放ち彼の家を後にした。
手は震え、何がなんだかわからないまま、泣きながら走っていた。
頭がパニック状態だった。

その内に、彼が追いかけてくるんじゃないかと怖くなった。
殺られると思った。
すぐに友達に連絡を取り、迎えに来てもらった。
友達は、理由は深く聞かず、真っ直ぐ自宅まで送り届けてくれた。
(つづく)

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