家出

2003年6月6日
バイトをサボって、子を連れて婚約者Y宅へ行った。
バイト先には大嘘を吐いて一ヶ月余りの休暇を取ることにした。
もう実家へは当分帰るつもりはなかった。
私の中で決めていた。
子が帰りたいと言った時点で、ゲームオーバーにしようと。
オカシな事に、こういう時に限って早々と「帰りたい」と言い放った。
婚約者Yに最寄り駅まで車で送ってもらい、最終電車で帰った。
私は実家に子を置いて、そのままミツと会った。
ミツはこの事件を「プチ家出」と言った。

なぜ、このプチ家出をしたのかと言うと…。
最近の生活にとてつもない嫌気がさしていた。
それに加え、この日は父親の逆ギレに耐えられなかった。
私が借金返済の振込みをすっかり忘れていて、金融会社から電話がかかってきた。
私は「土曜に振り込みます」という返事をした。
土曜に振り込んでも、相手側の口座に入るのは月曜だって事は判っていた。
しかし、相手側はそれで了承したので、話はそこで終わりだ。
それなのに父は、「立て替えてやるから今すぐ払って来い」と恩着せがましく言う。
しかもキレながら。

昔から父は金銭問題となると、子供のように機嫌が悪くなる。
そして物に当たり、家族に当たり散らす。
私たちに恐怖感を与えていた。
その為、私は物心がついた頃には男性恐怖症になっていた。
最近では、父に名前を呼ばれたり触れられたり近寄られたり話しかけられたり怒られたりすると発作が止まらない。
頭をハンマーか何かで叩かれた様な衝撃とともに、気を失いそうになり目の前に星が散り呼吸困難に陥る。
少し落ち着くと震えながら泣き嘔吐する。
両親には気付かれないように、気を使っている。
しかし本当は気付いているのに、気付かないフリをしているらしい。
それでも両親の機嫌を取りたい時には、金を渡すのが一番効果的だと私は知った。

ミツとはドライブに出かけた。
有名なデートスポットらしい山へ登って、夜景を眺めた。
また十代に若返った錯覚を起こした。
ミツは婚約者Yの出来ないことをしてくれる。
私の求めている事が全てわかっているような。

朝方、ミツの家に寄って居間でセックスをした。
またイッた。
すごい、何度でもイケる事に、私はその度に驚いてしまう。
ミツは仕事の時間が迫ってきたので不発のまま、私をバイクで送り届け仕事へと向った。

※余談だが…人に愛されない人よりも、人を愛せない人の方が孤独なのかもしれない。
しかし人を愛すこと自体、孤独を恐れる人間の妄想なのかもしれない。
と、私は思う。

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