医者との駆け引きの失敗
2003年6月18日朝、子を迎えに行って病院へ向かった。
行き着けの病院はなく、行く予定の病院さえも決めていなかった。
近所の総合病院へと車を走らせた。
病院へ着いて初診の受付を済ませてから、精神科へと向かっている時だった。
廊下で、私は気を失いそうなくらい意識が朦朧としていた。
それに気付いたミツは、私の手をギュッと握った。
待合室では1時間半待たされていた。
いい加減、病院のその空気に慣れた私は、ミツと娘とふざけ合ってじゃれ合って楽しく過ごせていた。
私の順番がまわってきた。
五十代半ばの普通の小父さんだった。
最初のその小父さんの質問は、「他の精神科に通った事があるのか」。
私は「一度だけあります。」と平然を装って答えた。
小父さんは「なぜ一度で行かなくなったのか」と聞き返した。
私の答えは「他人に自分の身の上話をする必要がないと思ったから」。
小父さんは苦笑いを浮かべながら「それでは、今日はどうしてココ(病院)に来たのか」と聞いてきた。
私は事実のまま、「現在交際している方が、精神病院へ行く事を進めたからです」と答えた。
その後も、その小父さんは私の事を根掘り葉掘り聞いてきた。
私は、答え以上の余計な事は話さなかった。
ただ安定剤が欲しかっただけだったから。
こんな何処の誰だかもわからない他人に話す必要性はどこにも見当たらなかったからだ。
30分前後、意味のない時間を過ごした。
もらえた薬はとても軽い精神安定剤一種類。
ココにはもう行かないと決めた。
私には医者はいらない。
私が必要なのは薬物と愛情だけ。
今度はもっと上手くやる。
行き着けの病院はなく、行く予定の病院さえも決めていなかった。
近所の総合病院へと車を走らせた。
病院へ着いて初診の受付を済ませてから、精神科へと向かっている時だった。
廊下で、私は気を失いそうなくらい意識が朦朧としていた。
それに気付いたミツは、私の手をギュッと握った。
待合室では1時間半待たされていた。
いい加減、病院のその空気に慣れた私は、ミツと娘とふざけ合ってじゃれ合って楽しく過ごせていた。
私の順番がまわってきた。
五十代半ばの普通の小父さんだった。
最初のその小父さんの質問は、「他の精神科に通った事があるのか」。
私は「一度だけあります。」と平然を装って答えた。
小父さんは「なぜ一度で行かなくなったのか」と聞き返した。
私の答えは「他人に自分の身の上話をする必要がないと思ったから」。
小父さんは苦笑いを浮かべながら「それでは、今日はどうしてココ(病院)に来たのか」と聞いてきた。
私は事実のまま、「現在交際している方が、精神病院へ行く事を進めたからです」と答えた。
その後も、その小父さんは私の事を根掘り葉掘り聞いてきた。
私は、答え以上の余計な事は話さなかった。
ただ安定剤が欲しかっただけだったから。
こんな何処の誰だかもわからない他人に話す必要性はどこにも見当たらなかったからだ。
30分前後、意味のない時間を過ごした。
もらえた薬はとても軽い精神安定剤一種類。
ココにはもう行かないと決めた。
私には医者はいらない。
私が必要なのは薬物と愛情だけ。
今度はもっと上手くやる。
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