変な人
2003年7月25日夜、ミツが迎えに来た。
ミツ宅へ向かう途中、レンタルビデオ屋でビデオを借りた。
着いてからすぐにビデオを見始めた。
ミツは携帯電話を充電しようとしたが、間違って以前使ってた解約された携帯電話を充電していた。
それに気付き、私たちは笑っていた。
私はふと、その携帯電話のメモリーが気になり中を見た。
すると、ほとんどのメモリーが女性で埋め尽くされていた。
私はヤキモチを妬きながらも呆れていた。
その次の瞬間、ミツの元カノの名前が目に入った。
私は、以前ミツと別れようと思ったときの出来事を思い出した。
ミツが先に寝てしまった夜、暇つぶしを探していた。
その時、ミツの携帯電話が目に入った。
もともとミツを信用していなかったのかもしれない。
だけどミツを信じたいという気持ちはあった。
その携帯電話を手に取り受信メールを見た瞬間、私は全身凍りついた事を覚えている。
元カノのオナニーしている画像がメールで送られてきていた。
今でも、その画は脳裏に焼きついている。
そして頭をハンマーか何か重い物で殴られたような衝撃に襲われる。
これ以上は思い出したくない。
私はミツの携帯電話をその場で真っ二つに折った。
ミツはそれから、「元カノの連絡先はわからない。調べようとすれば、わからない事もないが…連絡を取ろうとも思わない。」と、私が泣きじゃくる度にいつもそう言っていた。
私はその言葉を信じ今までやってきた。
だけど、その私の気持ちは踏み躙られてしまった。
『調べる』なんてレベルじゃない。
ミツの以前の携帯電話のメモリーに入っているわけで、無防備にもそれはベッドの隣のテーブルに置いてある。
『調べる』手間など何もなく、それを見ればすぐにわかる事である。
ミツは、その事実を『調べる』という遠回しな…安全な言い方をした。
…そんなことはどうでもいい。
私がどれだけ、その以前の出来事に傷付いているかを解っていない事と、ミツの軽はずみな言葉に幻滅した。
「別れる、全て終わり、さよなら。」と言い、私はミツ宅を出ようとした。
ミツは「待て、出て行く前に一つだけ約束しろ。」と言った。
私は無表情のまま、『最後のその約束』の内容を待った。
ミツは「今、出て行ってもいいが、変な事だけはするなよ。」と言った。
『変な事』って…
私は考えた。
わからなかった。
いや、大体の予想はついていた。
「死のうと考えたり…そういう事をするな。」とミツが言った。。。
私は『別れる』と言った後、当たり前のように自殺を考えていた。
事務所で、ありったけの市販の薬をお酒で流し込んで、リストカットしている『私』の姿が浮かんだ。
以前の私。
あの時、命乞いをしなければ死ねた。。。
考えている事とは裏腹に、涙が溢れてきた。
そんな…
涙流すなんて、気持ち悪い。
私の涙は汚れている。
そんなくだらない事を考えていたが、ミツの巧みな話術に『私』は黙らされてしまっていた。
私は馬鹿馬鹿しくなって大笑いした。
セックスは二度した。
二度イッた。
気持ちよかったが面白くない。
『セックス』は、性欲を満たし楽しむモノではなく、愛情を確かめ合う手段であるとミツはそう思っている。
変な人。。。
ミツも精神病にかかっている。
ミツ宅へ向かう途中、レンタルビデオ屋でビデオを借りた。
着いてからすぐにビデオを見始めた。
ミツは携帯電話を充電しようとしたが、間違って以前使ってた解約された携帯電話を充電していた。
それに気付き、私たちは笑っていた。
私はふと、その携帯電話のメモリーが気になり中を見た。
すると、ほとんどのメモリーが女性で埋め尽くされていた。
私はヤキモチを妬きながらも呆れていた。
その次の瞬間、ミツの元カノの名前が目に入った。
私は、以前ミツと別れようと思ったときの出来事を思い出した。
ミツが先に寝てしまった夜、暇つぶしを探していた。
その時、ミツの携帯電話が目に入った。
もともとミツを信用していなかったのかもしれない。
だけどミツを信じたいという気持ちはあった。
その携帯電話を手に取り受信メールを見た瞬間、私は全身凍りついた事を覚えている。
元カノのオナニーしている画像がメールで送られてきていた。
今でも、その画は脳裏に焼きついている。
そして頭をハンマーか何か重い物で殴られたような衝撃に襲われる。
これ以上は思い出したくない。
私はミツの携帯電話をその場で真っ二つに折った。
ミツはそれから、「元カノの連絡先はわからない。調べようとすれば、わからない事もないが…連絡を取ろうとも思わない。」と、私が泣きじゃくる度にいつもそう言っていた。
私はその言葉を信じ今までやってきた。
だけど、その私の気持ちは踏み躙られてしまった。
『調べる』なんてレベルじゃない。
ミツの以前の携帯電話のメモリーに入っているわけで、無防備にもそれはベッドの隣のテーブルに置いてある。
『調べる』手間など何もなく、それを見ればすぐにわかる事である。
ミツは、その事実を『調べる』という遠回しな…安全な言い方をした。
…そんなことはどうでもいい。
私がどれだけ、その以前の出来事に傷付いているかを解っていない事と、ミツの軽はずみな言葉に幻滅した。
「別れる、全て終わり、さよなら。」と言い、私はミツ宅を出ようとした。
ミツは「待て、出て行く前に一つだけ約束しろ。」と言った。
私は無表情のまま、『最後のその約束』の内容を待った。
ミツは「今、出て行ってもいいが、変な事だけはするなよ。」と言った。
『変な事』って…
私は考えた。
わからなかった。
いや、大体の予想はついていた。
「死のうと考えたり…そういう事をするな。」とミツが言った。。。
私は『別れる』と言った後、当たり前のように自殺を考えていた。
事務所で、ありったけの市販の薬をお酒で流し込んで、リストカットしている『私』の姿が浮かんだ。
以前の私。
あの時、命乞いをしなければ死ねた。。。
考えている事とは裏腹に、涙が溢れてきた。
そんな…
涙流すなんて、気持ち悪い。
私の涙は汚れている。
そんなくだらない事を考えていたが、ミツの巧みな話術に『私』は黙らされてしまっていた。
私は馬鹿馬鹿しくなって大笑いした。
セックスは二度した。
二度イッた。
気持ちよかったが面白くない。
『セックス』は、性欲を満たし楽しむモノではなく、愛情を確かめ合う手段であるとミツはそう思っている。
変な人。。。
ミツも精神病にかかっている。
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