勘。

2004年3月8日
昨日一日、私は頑張った。
彼に求めないよう耐え抜いた。

夜になって、セックスをし始めた頃、彼が言った。
『忙しい時に、ひつこく構って欲しい態度で攻められると、それはウザくなる。』
私は一瞬にしてセックスへの欲望が冷めた。
私は彼の性器を優しく動かしていた手を止め、こう聞いた。
【今日もウザいと思った瞬間があったから、そう言うのでしょう?】
彼は『今日はなかったよ。海月、今日は頑張っていただろ?』
私は、彼の悟ったような言葉に驚いて、返す言葉が見つからなかった。
すると彼はもう一度尋ねた。
『頑張ってたんだろう?』と。
私は頷いた。
涙が溢れた。
気付いていてくれたんだと。

だが彼は厳しい。
『厳しくする』とも言っていた。
私は、自分に厳しく人に優しくなりたかった。
『俺の気をひきたいなら、イイ女になってみろ』とも言った。
貴方はそれ程のイイ男なのですね?

私はもしかすると、彼の駆け引きに呑み込まれているのかも知れないと思う。

それからセックスの最中、こう言われた。
『先週、1日帰らなかったんだって?』
私は息を呑んだと同時に、彼の母親に対して苛立った。
余計な事を言う人だと。
『男と浮気してたんだろう…一昨日セックスした時に緩かったもんなぁ』
彼の言葉に息が詰まりそうだったものの、必死に【違う、浮気なんかしない!】と言い切った。

セックスが終わって、私は彼の腕枕に心地良さを感じながら、1日帰宅しなかった訳を話した。
その日の全てを嘘で固めた。

私の罪悪感はというと、それ程大きいモノではない。
むしろ自分自身の行動の羞恥心の無さに嫌気がする。
彼に傍にいてほしかった。
浮気なんかしたくなかった。
そういう思いでいっぱいだ。

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