誰にも愛されず。

2004年3月12日
先日、すぐにネットカフェを出て、彼の食べられそうなモノを購入し帰宅した。
彼はぐったりとしていた。
体をマッサージしてあげたりと色々世話をやいた。

帰宅してから1時間後、彼の父親が部屋をノックした。
『ミツ、大丈夫か?熱39度以上あるのか?』
ミツが答えた。
【そのくらいある】
『39度もあるなら病院行った方がいいな。。。。』
ミツの父親は、病院の説明やらインフルエンザがどうだとか…心配した口調で話していた。
私は、それを聞いている途中、気持ち悪くなって記憶が飛んだ。

孤独の殻に閉じ込められたのだ。
現実の世界に身を置き去りにし、私自身は孤独の部屋で一人蹲り勝手に脳内に回想されているモノを見ていた。
それは、私の実際の思いだったのかもしれない。
『私は誰にも心配されない、むしろ風邪などひいたら、移るから帰ってくるなとか怪訝され、熱を出しても誰も傍になどいてくれない。あの日、私が高熱を出してミツを待ち続けた日、ミツの両親はただ一言口にしただけだった、面倒くさそうに。。。寒いならストーブ点けろよ。。。と』

昨夜、私は実家で用事があった為、帰宅するのが遅くなった。
実家からの帰宅途中、ミツにメールをした。
『バスがもうないかもしれないから、具合悪い所申し訳ないんだけど、できたら駅まで迎えにきてくれませんか』
ミツは【こんなに遅くなるんだったら今日は実家に泊まれば。お前も俺も具合悪いんだし】
私が神経質で実家で眠れない事をミツは充分知ってての返事だった。
私は仕方なくネットカフェで朝まで時間を潰そうと思い、ミツには『わかった。それじゃ、今日はゆっくり休んでね』と返事した。
ミツも【おやすみ】と返した。

私はネットカフェの料金を比べ、一番安いミツ宅の最寄駅のネットカフェに行く事にした。
そして途中、バス停を通ったので念の為、時間表を見てみた。
するとまだバスはまだ2、3本残っていた。
私はすぐさま着いたバスに乗り、既に眠りについているであろうミツにメールをした。
『バス、まだ残ってた^^』
メールの返事はすぐに返ってきた。
【もうバス乗ったの?俺はさっきのメールで眠れなくなったからシャワー浴びてた】
そのメールは、私にとって何かの言い訳でしか取れなかった。

家に着いて、彼の体調を伺った。
彼は【薬が効いてるから元気だよ。この薬よく効くなぁ】と言って指差した先には、彼の母親が持ってきた医者からでしかもらえないような薬が置いてあった。

彼がビデオを見たいと言うので、近所のレンタルビデオショップまで、車で向かった。
私は、ここまで来れるなら駅まで迎えにだって来れた筈だと思った。

ビデオを見終わって、彼は再び具合悪い素振りを始めた。
【薬が切れてきた。薬ない?】
眠りかけている私にそう問い掛けた。
私は薬を探してあげる気にはなれなかった。
それはベッドの隣の台の上に、彼の母親が置いておいたモノがあると分かっていたからだ。
私は『わかんない』と目を瞑りながら答えた。
彼はしぶしぶと起き上がり、ベッドの隣の台の上の薬を取りながら…
【お前は、そういうところが冷たいんだよ】と言った。

私の頭に一気に血が上った。
キレそうなのを抑えるのに必死だった。
その時、彼の首を絞め殺したい程の憎悪に駆られていた。

今も頭痛は治まらないが、平常心を取り戻し昨夜の出来事を半分は思い出す事に成功したが、未だあの時の私の感情について正か否か、あるいは正常か異常かが判断できずにいる。

ただ一つ明らかなのは、彼はもう私が愛しいと感じた人ではない。

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