リスカ4本

2004年4月11日
1年ぶりに友達A子と再会した。
居酒屋で3時間飲んだ後、最寄駅までミツに迎えに来てもらった。
そして、そのままドライブをした。
帰りには、すっかり酔いが覚めていた。
だが、私の中で葛藤したいたモノがあった。

私はミツとベッドに入り寝ようと努力していたが、葛藤していたその相手はその場から逃げ出したくて、私を寝かせ様とはしなかった。
そいつは、私が眠りにつく頃、起きだしてバッグを持って家を飛び出した。
コンビニで焼酎を1本と剃刀を買っていた。
私は自分の中で「だめ」という言葉を何度も叫んでいた。
何度も何度も。
疲れた私は気を失っていた。
気がついた時には、桜の木がたくさん生い茂った公園のブランコで手首を切っていた。

私は疲れきっていた。
切った本人は、誰かと電話をしていた。
私の振りをして。
電話を切ってから、私は完全に私に戻った。
「こんな夜中に、こんなに暗い公園で、一人血まみれになって…」
正気にはなれなかった。
血まみれの手で血まみれの泥を触りながら、途方に暮れていた。
いっそ、死んでしまおうかと思っていた矢先に、彼ミツがやってきた。

ミツに連れられ救急病院に運ばれ、3箇所の傷口を縫われた。
お金の精算している時、父が駆けつけた。
私は父に何をされたかは覚えてないが、パニックに陥った。
病院内で泣き叫んでいた事は覚えている。

それから、まだ隠し持っていた剃刀で、家路に向かう車を運転する父の首を切ってやろうと考えていた…事を覚えている。

そして震える手でミツにしがみ付いていた事を覚えている。

縫った3本の傷は…
外側だった。
内側は1本浅い傷があった。
もし、外側に切った傷が内側だったら、動脈まで届いていた筈なのに。
アイツは、私を殺してはくれない。

形成外科医に言われた。
「勇気があるね。ためらい傷はよく見るけど、こんなに深く切る人は珍しい」と。
医者の言う言葉じゃない。
所詮、医者は他人。

人は人。

父が泣いていた。
気持ち悪いと思った。
気持ち悪いと娘に思われている父に同情する。
母も同じだ。
だけど、両親共いい人だ。
嫌いじゃない。
気持ち悪いだけ。

疲れた。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索