無気力。

2004年8月5日
今朝、目を覚ますと、そこは病院だった。
昨晩の出来事は全く覚えてなく、ハテナが頭を飛んでいた。
左手首にはガーゼで処置した痕が。
右手には天敵の針が刺さっていた。
Tシャツと短パンには、血液が。
側にあったテーブルには、薬の空瓶がいくつもあった。

身体を起こすと眩暈と吐き気が襲った。
同時に、隣りで寝ていた父が目を覚ました。
父は怒りを隠しきれず、ブツブツと何かを言っていたが、私の耳には届かなかった。
なぜ病院にいるのかさえ、わからなかったからだ。

1日入院。
まだ頭がボーっとしている。
実感が涌かない。
病院へ向かう途中、父親とは話をしていたそうだ。
それも記憶にない。

この事は婚約者Yには内緒にしておくつもりだった。
だが、昨晩、彼に泣きながら電話をかけていたそうだ。
彼が事実を知っていた事に、私は驚きを隠せなかった。
でも彼は、こんな失態を繰り返す私を受け入れてくれた。

ミツは、こんな私を抱きしめ何度もキスをしてくれた。
偽装された愛も、そんなに悪くないと思った。
気持ちが落ち着いた。

昨晩の2つの日記。。。
それも全く覚えていない。
いつもなら断片的な記憶はあるのに。
また自分自身が怖く思えた。

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