殺意と愛情の狭間。

2004年9月30日
近頃、また複数の人格達が私に問いかけてくる。
『まだ生きてるの?』
『私達は騙されている』
『彼を殺して自分も死ねばいい』
…なんの権限があって、彼女達は私をそこまで言われなければならないのだろう。
彼女達に私の身体を動かす意思がないのか、力がないのか、それは定かではないが、この頃は私は私の意志で動いていれる。

だが、彼ミツに対してのこの殺意は「私」なのか、「彼女達」なのか判らない。
いつ殺そうとしてもオカシクない状況だ。
それが怖くて私はミツに話した。
「ミツは、私に殺されないよね?死なないよね?いつか殺しそうで怖い」
彼はこう答えた。
「殺されないよ。大丈夫だよ」と優しい笑顔で。
私は少し不安であるけれども、彼を信じ自分をも信じる事にした。

昔、2歳になったばかりの娘の手首を剃刀で切ろうとした。
娘は泣きもせず笑いもせず無表情だったのを、覚えている。
思い返すと、今でも涙が止まらなくなる。

その頃交際していた彼氏の手首は軽く切った事がある。
彼が寝ている間に。
彼が「痛い」と声をあげ起き上がったので、私自身も驚いて泣いた。

それから今年精神病院に入院する前、リストカットをして救急病院に運ばれた日、父親が迎えに来た時の事。
運転席にいる父親の首をまだ隠し持っていた剃刀で切り刻んでやろうと思っていた事を覚えている。

元婚約者Yは、私の自殺行為を止めようとすると、私に包丁を向けられ刺されそうになったと言っていた。
それで破局を迎えた。

現在の彼氏ミツは、私に何度も思いっきり首を絞められているらしい。
そんな事した覚えはないが、その後殴られたり関節技をかけられたりしてるのは覚えている。
それは、そういう殺人未遂を繰り返す私に対しての、正当防衛ってわけだ。

先日、ミツの車を運転していると、後方から一台のバイクが当たってきた。
私は初めての出来事に呆然としていた。
彼と運転を代わり、そのバイクを追いかけたが、見つからなかった。
バイクは逃げたのだ。
最近一番に殺したい奴は、そのバイク男だ。
その時、そいつを捕まえていたら…と思うと自分が怖い。

そんな些細な事から殺し合いに発展してしまうのだろうか。
26歳にもなって馬鹿げてる。
世間で俗に言う「キレやすい子供」みたいだ。

『気に入らない奴は消す』

オカシイ。
私はそんな人間ではなかった筈だ。
いつ殺意を起こすかわからない自分が怖い。
私はただ普通の生活がしたいだけなのに…
私の中の『私達』が、私を陥れようとしているのか。
それとも、その『私達』も『私』だと受容するべきなのか。

冷静に考えてみると、世の中全ての生き物達に『殺意』とはあるのでないのだろうか。。。
わからない。
きっと答えなんか無い。
考えるだけ無駄な事だ。

娘に対して。
私の両親が私にしてきた虐待とは少し違うが…
私はもしかして「育児放棄」をしているのかもしれない。
どこからどこまで育児放棄と呼ばれるのだろう。
…そんな事どうでもいい。
愛情を持って充分に接する事が大事なんだよ、きっと。
しかし私の元で生まれた娘には同情するしかない。
謝っても謝りきれない。
過去は取り戻せない。
過去を引きずるより未来を見なければ。

「前に進もう」
なんて汚い言葉なんだ。
前だって先だって何も見えやしない。
過去と今しか見えないんだ。
大人は皆、口を揃えて奇麗事を並べる。
大人になんかなりたくない。
汚い事なんて知りたくなかった。

そういえば…
私が妊婦の頃、新宿からの帰り電車の中、混んでいたので「優先席」に腰を下ろした。
悪阻が酷くて耐えられなかったのだ。
その正面の席に腰をかけた老人達は、私に聞こえるように嫌味を言っていた。
「若いのに、席を譲ろうともしない」
「聞こえないのかしら」
「日本人じゃないんじゃないの」
私はマタニティーブルーにもなっていて…つまりその頃から鬱病だったので、何も言い返せずに俯いていた。
早くそこから離れたかった。
でももう老人達の声が頭に響いて、怖くて立ち上がる事も出来ず悪阻と眩暈で1ミリも動けなかった。
その老人達が降りた後、私の悲しみは憎悪へと変わった。
『彼女達が早く死んでしまえば、日本の経済もよくなるのに』
『老人になってまで生きていたいなんて…馬鹿げてる』
『人に迷惑かかっているのに気付いていない馬鹿』
『私は、ああはなりたくない』
それに、私は朝鮮人と日本人のハーフであるが…彼女達の言い草は、人種差別の様にも聞こえた。
だから、馬鹿で人を思いやれない老人は嫌いだ。

老人に救われた時もあった。
福祉介護の仕事をしていた時だ。
何度も涙を堪えた。
言葉も発せない身動き不自由な老人達に、最期には消えそうな小さな声で一生懸命お礼を言ってくれる。
それなのに、死んでしまった。
そのご老人の方々には、天国という場所が存在する事を、私は願っています。
祈り続けます。
血縁関係はなかったが、本当に私の祖父母に見えた。
仕事で時間が制限されていたのであまり話しはできなかった。
もっと話をしたかった。

今日は、珍しいモノを光景にした。
お坊さんが一人、駅で茶碗みたいなモノを片手に、もう一つの手には数珠を持って姿勢正しく立っていらっしゃった。
私は、その茶碗みたいなモノにお金を恵んであげたかった。
でも周囲の目が気になって出来なかった。
帰りにまたそこへ寄ってみたが、もう居なかった。
少し後悔した。

また馬鹿な一日だった。
疲れた。

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