彼が話してくれた。

―――――――――――――――――――――――――――――

低い声で男性の名を名乗る。
住んでいた住所や、過去の女の事、身の周りの事、とにかく自己に関する事を話す。
ペラペラと早口で。

― それは、すぐに終わった ―

今度は女性の口調だ。
あの人はナガレモノだと言う。
ナガレモノが入ってくるのは珍しくないと言う。

―――――――――――――――――――――――――――――

彼はここまで話すと、溜め息を吐いた。
私は「ごめん。覚えてない。わからない。」と言った。
「うん。まったく…御祓いでも行こうかと本気で思うよ。」
彼は、私の頭をポンと軽く叩きながらはにかむ様に笑って言った。

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