わからない。

2006年4月18日
母親の不機嫌な日々は、3日続いた。

兄の離婚騒動で母は不機嫌になった。
母から聞いた話では、義姉から母宛てに朝電話があったらしい。
『夫(兄)に殴られた。実家に連れて帰ってください。』

母はこれを私に告げる時、泣いていたので文章が滅茶苦茶で私にはよく伝わらなかった。

しかし母は、義姉が何を言おうと兄の味方だという事を、私は知っている。
『お兄ちゃんが可哀相だ』と泣きじゃくっている。
泣くのは母の特技だ。
そして…
『お兄ちゃんが可哀相だから金を貸してくれ。借りた金をお兄ちゃんに渡したい。』と私にせがんでくる。
これもいつもの事だ。

私はとにかく母の話を聞いてやる。
もしこの時、私が一言でも口を挟んだりすると、母は逆上して手に追えなくなる。

しかしこの日、私は仕事をしていたので、一旦電話を切って後で架けなおす事にした。

夕方過ぎ、母は不機嫌そうに電話に出る。
兄と義姉と再度電話で話したそうだ。
兄の言い分は『嫁(義姉)は自分(兄)に対しての怒りを子供(姪)にあてるから、それを指摘したら喧嘩になった。大した事はない。』
義姉の言い分は『離婚届にもサイン済みなので、金だけくれたらすぐにでも離婚したい。すぐに実家に連れて帰ってくれ。』の一点張りだそうだ。

元々、兄は以前に一度浮気をした事が発覚しているし、会社が倒産してフリーター状態になっている。
まず、浮気の理由としては簡単だ。
義姉がセックスを拒んでいるからだ。
私は、この場合の兄の浮気は仕方のない事だと思うが、発覚されないように上手くやる事が礼儀だとも思う。
会社倒産の件にしても、兄はツイてない男だ。

とにかく母は、兄の不幸で私に八つ当たりをする。
私は幼い頃から母のストレス発散の道具だった。
兄を平手で殴っている場面はあまり見た事がないが、父の帰りが遅くて母が不機嫌な日、私はよく母に平手打ちを食らっていた。
例えば母との会話の中で、私は母が不機嫌な事を分かっているで極力物の言い方を優しく返しているつもりだったが、何が気に入らないのか『口答えするな!』と叩かれた。

母の口癖は『海月の学生時代の生活はまだ良かったけど、お兄ちゃんの頃は貧乏だったから、お兄ちゃんには我慢をさせてばかりだった。』
兄とは3つ違いだったし、学校も重なっていたし、私には違いがよくわからない。

先日も母は言う。
『やっと孫(私の娘)が幸せになったと思ったら、今度はまたお兄ちゃんが…可哀相で…』
私の名は一つも出てこないし、出た時には私は問題児扱いだ。
『海月はいつも勝手な事ばかりして、私(母)を助けてくれない。』

どうでもいいが、不機嫌な時に孫(私の娘)に当たるのはよしてほしい。

私は母に似ないように精一杯、娘を愛してあげたい。
娘には、私のような冷たい人間になってほしくない。

まだ『愛する』って意味はよくわからないし面倒くさい気もするが、『愛しい』だったら最近は少し解るような気がする。

≪育児は面倒な事ばかりだが、娘の事は愛しい…かもしれない≫

娘との間で、まだハッキリとわからない部分は多いが、以前と比べれば確かに何かが良くなってきているように思える。

しかし昨夜は、いつものように娘と風呂に浸かっていると、娘は横目で私の腕の傷を見ていた。
触れてはいけない事のような気がしているのだろうか、娘は何も言わなかった。
そして『今日は、ばぁばん家に泊まりたい』と言うので、母の家に泊まらせる事にした。

私の考え過ぎなのだろうか。
少し神経質になっているのかもしれない。

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