傷口よりも心の手当てを
2003年6月28日27日の夜、仕事仲間の大さんと事務所の物件巡りをした。
打ち合わせは、近所の居酒屋で済ませた。
酒を飲まないという約束だったのに、酔っている私に腹を立てながらミツは迎えに来た。
ミツは正気じゃなく、仕事仲間の大さんに怒鳴った。
私はミツの代わりに大さんに謝り、ミツとその場をバイクで去った。
ミツ宅に着くと、ミツの機嫌は直っていた。
いつもそうだった。
とにかく私が側に居れば、機嫌は良かった。
私はミツをおだてながら発泡酒を何杯も飲んだ。
何人もの人格達とシンクロし始めていた。
記憶がなくなった。
この日、ミツに会う前に剃刀をバッグの中に用意していた。
ミツの目を盗んで、その剃刀で左手首を斬った。
と、同時に私が目を覚ました。
血が止めどもなく溢れていた。
ミツは慌ててタオルで傷口を強く結んだ。
血は止まらない。
すぐにタオルは真っ赤な血で絞れるくらいにビショビショになった。
そして隙間からだらだらと流れ出していた。
私の意識は朦朧としていたが、意外と冷静だった。
リストカット常習者の私は、血の流れ方を見て死ねないとわかったから。
救急車を呼ぶというので、それだけは断った。
まだ夜明け前だったから。
車で病院へ行って、10針程度縫った。
また失敗した。
リストカットで死ねない理由を考えてみた。
答えはすぐにわかった。
人前で斬るからだ。
どうして人前でしか斬らないのかを考えてみた。
血が怖いから。
本当は死ぬ気がないから。
素直に言葉にはできない。
「助けて」という私のサインだから。
傷口よりも心の手当てを求めている。
治療後、なぜか実家に帰って深い眠りについた。
私が目を覚ました時には、娘と父がいた。
父には怒鳴られた。
最初の言葉は…「病院の支払いは済んだのか」だった。
その次は「お前は遊ぶ事しか考えていない」。
どうでもよかった。
娘を連れてすぐに、実家から逃げ出した。
そしてミツに迎えに来てもらった。
3人でファミレスに行ったり、観覧車に乗ったり、買い物をしたり、花火もした。
楽しかった。
打ち合わせは、近所の居酒屋で済ませた。
酒を飲まないという約束だったのに、酔っている私に腹を立てながらミツは迎えに来た。
ミツは正気じゃなく、仕事仲間の大さんに怒鳴った。
私はミツの代わりに大さんに謝り、ミツとその場をバイクで去った。
ミツ宅に着くと、ミツの機嫌は直っていた。
いつもそうだった。
とにかく私が側に居れば、機嫌は良かった。
私はミツをおだてながら発泡酒を何杯も飲んだ。
何人もの人格達とシンクロし始めていた。
記憶がなくなった。
この日、ミツに会う前に剃刀をバッグの中に用意していた。
ミツの目を盗んで、その剃刀で左手首を斬った。
と、同時に私が目を覚ました。
血が止めどもなく溢れていた。
ミツは慌ててタオルで傷口を強く結んだ。
血は止まらない。
すぐにタオルは真っ赤な血で絞れるくらいにビショビショになった。
そして隙間からだらだらと流れ出していた。
私の意識は朦朧としていたが、意外と冷静だった。
リストカット常習者の私は、血の流れ方を見て死ねないとわかったから。
救急車を呼ぶというので、それだけは断った。
まだ夜明け前だったから。
車で病院へ行って、10針程度縫った。
また失敗した。
リストカットで死ねない理由を考えてみた。
答えはすぐにわかった。
人前で斬るからだ。
どうして人前でしか斬らないのかを考えてみた。
血が怖いから。
本当は死ぬ気がないから。
素直に言葉にはできない。
「助けて」という私のサインだから。
傷口よりも心の手当てを求めている。
治療後、なぜか実家に帰って深い眠りについた。
私が目を覚ました時には、娘と父がいた。
父には怒鳴られた。
最初の言葉は…「病院の支払いは済んだのか」だった。
その次は「お前は遊ぶ事しか考えていない」。
どうでもよかった。
娘を連れてすぐに、実家から逃げ出した。
そしてミツに迎えに来てもらった。
3人でファミレスに行ったり、観覧車に乗ったり、買い物をしたり、花火もした。
楽しかった。
人を愛する事。
2003年6月27日婚約者Yにメールをした。
ミツとの事以外の罪を話した。
人の愛し方がわからなかった。
売春をしてお金を貢ぐ事で、彼方を愛しているという証拠になると思っていた事、本気で愛していた事、生きていく事の辛さ…
婚約者Yは、許さなかった。
車の免許取り消しになった事を、私のせいだと言った。
私を信じた自分は馬鹿だったと言った。
滞納している携帯電話代を早く払ってくれと言った。
そした彼は「さよなら」と言った。
今、彼は婚約者ではなくなった。
他人になった。
解放してあげた。
今は眠い。
ただ深く深く眠りたい。
ミツとの事以外の罪を話した。
人の愛し方がわからなかった。
売春をしてお金を貢ぐ事で、彼方を愛しているという証拠になると思っていた事、本気で愛していた事、生きていく事の辛さ…
婚約者Yは、許さなかった。
車の免許取り消しになった事を、私のせいだと言った。
私を信じた自分は馬鹿だったと言った。
滞納している携帯電話代を早く払ってくれと言った。
そした彼は「さよなら」と言った。
今、彼は婚約者ではなくなった。
他人になった。
解放してあげた。
今は眠い。
ただ深く深く眠りたい。
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別れの決意
2003年6月26日ミツに真実を話した。
正確には、私が話したわけではなく、私の中の『私たち』が話した。
ミツとの恋愛ごっこの最終回だと表した。
婚約者Yと二股をかけていた事。
売春をしていた事。
友達のMと寝た事。
仕事仲間の大さんに援助してもらっていた事。
…思い当たる全ての罪を話した。
ミツは私の全てを受け入れた。
婚約者Yとの別れを約束した。
売春を二度としない事を約束した。
2度は許さないと言われた。
そして私は手首を斬った。
鮮やかな赤い色した血液が流れただけで、死ねなかった。
その汚れた血は、今も私の中に流れている。
罪の意識は簡単には消えない。
正確には、私が話したわけではなく、私の中の『私たち』が話した。
ミツとの恋愛ごっこの最終回だと表した。
婚約者Yと二股をかけていた事。
売春をしていた事。
友達のMと寝た事。
仕事仲間の大さんに援助してもらっていた事。
…思い当たる全ての罪を話した。
ミツは私の全てを受け入れた。
婚約者Yとの別れを約束した。
売春を二度としない事を約束した。
2度は許さないと言われた。
そして私は手首を斬った。
鮮やかな赤い色した血液が流れただけで、死ねなかった。
その汚れた血は、今も私の中に流れている。
罪の意識は簡単には消えない。
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自然の力
2003年6月20日ミツと子と私の3人で、山梨の温泉に行った。
とても気持ちよかった。
川の水は冷たかった。
足までつかって木々のざわめきを感じていたら、過去の罪は全て許された錯覚をおこした。
とても気持ちよかった。
川の水は冷たかった。
足までつかって木々のざわめきを感じていたら、過去の罪は全て許された錯覚をおこした。
医者との駆け引きの失敗
2003年6月18日朝、子を迎えに行って病院へ向かった。
行き着けの病院はなく、行く予定の病院さえも決めていなかった。
近所の総合病院へと車を走らせた。
病院へ着いて初診の受付を済ませてから、精神科へと向かっている時だった。
廊下で、私は気を失いそうなくらい意識が朦朧としていた。
それに気付いたミツは、私の手をギュッと握った。
待合室では1時間半待たされていた。
いい加減、病院のその空気に慣れた私は、ミツと娘とふざけ合ってじゃれ合って楽しく過ごせていた。
私の順番がまわってきた。
五十代半ばの普通の小父さんだった。
最初のその小父さんの質問は、「他の精神科に通った事があるのか」。
私は「一度だけあります。」と平然を装って答えた。
小父さんは「なぜ一度で行かなくなったのか」と聞き返した。
私の答えは「他人に自分の身の上話をする必要がないと思ったから」。
小父さんは苦笑いを浮かべながら「それでは、今日はどうしてココ(病院)に来たのか」と聞いてきた。
私は事実のまま、「現在交際している方が、精神病院へ行く事を進めたからです」と答えた。
その後も、その小父さんは私の事を根掘り葉掘り聞いてきた。
私は、答え以上の余計な事は話さなかった。
ただ安定剤が欲しかっただけだったから。
こんな何処の誰だかもわからない他人に話す必要性はどこにも見当たらなかったからだ。
30分前後、意味のない時間を過ごした。
もらえた薬はとても軽い精神安定剤一種類。
ココにはもう行かないと決めた。
私には医者はいらない。
私が必要なのは薬物と愛情だけ。
今度はもっと上手くやる。
行き着けの病院はなく、行く予定の病院さえも決めていなかった。
近所の総合病院へと車を走らせた。
病院へ着いて初診の受付を済ませてから、精神科へと向かっている時だった。
廊下で、私は気を失いそうなくらい意識が朦朧としていた。
それに気付いたミツは、私の手をギュッと握った。
待合室では1時間半待たされていた。
いい加減、病院のその空気に慣れた私は、ミツと娘とふざけ合ってじゃれ合って楽しく過ごせていた。
私の順番がまわってきた。
五十代半ばの普通の小父さんだった。
最初のその小父さんの質問は、「他の精神科に通った事があるのか」。
私は「一度だけあります。」と平然を装って答えた。
小父さんは「なぜ一度で行かなくなったのか」と聞き返した。
私の答えは「他人に自分の身の上話をする必要がないと思ったから」。
小父さんは苦笑いを浮かべながら「それでは、今日はどうしてココ(病院)に来たのか」と聞いてきた。
私は事実のまま、「現在交際している方が、精神病院へ行く事を進めたからです」と答えた。
その後も、その小父さんは私の事を根掘り葉掘り聞いてきた。
私は、答え以上の余計な事は話さなかった。
ただ安定剤が欲しかっただけだったから。
こんな何処の誰だかもわからない他人に話す必要性はどこにも見当たらなかったからだ。
30分前後、意味のない時間を過ごした。
もらえた薬はとても軽い精神安定剤一種類。
ココにはもう行かないと決めた。
私には医者はいらない。
私が必要なのは薬物と愛情だけ。
今度はもっと上手くやる。
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見える優しさ、見えない優しさ
2003年6月17日朝早くミツと一緒に家を後にした。
私は実家に帰るつもりでバスに揺られながら、考えていた。
婚約者Yの事を。
彼と楽しかった日々を思い出していた。
急に会いたくて仕方がなくなった。
バスを降りて電車に乗り替え、婚約者Y宅へと向った。
彼にメールをした。
「疲れてるから寝かせて」と。
彼は「うん、早めに帰るから!」と、とても嬉しそうに返事をくれた。
私は彼の家に着いた途端、ベッドに転がり込んだ。
ベッドに入っても眠れなくて、お客さん、友達、ミツとずっとメールをしていた。
この日は婚約者Yの帰りを待ち、先日できなかった一周年記念のお祝いをして泊まろうと思っていた。
ミツにはメールで「少しフラフラと一人ででかけてくる。でもすぐに帰る」と伝えた。
婚約者Yと私は、遠くまで買い物に出かけた。
特上の牛肉と、馬刺と、ワインと、たらこパスタの材料と、ホットプレートを買い込み、次のデパートへと向っていた。
途中、私は婚約者Yの態度とミツの態度を無意識に比較していた。
明らかにミツの方が優しさでは勝っていた。
そして婚約者Yの不器用で生意気な口調に、私はイライラしていた。
目的のデパートへと辿り着く前に、彼の言い放つ4度目の冷たい言葉に私はキレてしまった。
今思うと、私は疲れていて元々イライラしていた。
そして最近はミツとの時間が長くて、ミツの優しさが普通に思えていたから余計だった。
婚約者Yは、私の言葉にキレて「帰っていいよ」と一言言い捨てた。
私は荷物を持って帰り道を歩いていた。
彼が追いかけてきたが、私は相手にしなかった。
駅に着いて、彼からのメールが入った。
「何を怒っているのかわからない。お前の為に仕事を早く終えて、遠くまで買い物に行って美味しい食事を作ってやろうと思ってた。とにかく戻って来い。一緒に夕食をしよう」と。
私は少し迷った後、断った。
彼は何度でもメールをしてきたが、私は断固としてもう行く気がなかったので断り続けた。
嫌いになったわけではない。
私自身、罪悪感でいっぱいでイライラしてしまう。そして涙も隠せない。
キスもセックスもできない。
と、思ったからだった。
好きなのに…
ミツに迎えに来てもらった。
ミツ宅でビール3本飲みながら、ビデオ鑑賞をしていた。
「明日、病院へ行こう」とミツが言った。
「うん」と頷く私。
「大丈夫?」とミツは私の顔を自分に振り向かせながら聞いた。
「大丈夫、ありがとう」と笑顔で答えた。
と、同時に唇を重ねてきた。
どんなに着飾ったプロポーズよりも、どんなに気持ちのいいセックスよりも、どんなに高級なプレゼントよりも…何百倍も嬉しかった。
私は考える必要のないモノを考えてみた。
◆ミツは優しい。
私の子も、珍しくミツという『私の恋人』を受け入れている。
自分の子供を欲しいと言う。
一緒に暮らしたら毎日楽しい筈。
友達は多い。
だけど、借金を返す目途は立っていない。
浮気は…まだわからない。
◆婚約者Yは優しくない。
不器用で口調は冷たい。
子には優しいが、自分を犠牲にしてまで遊んではあげられない。
子はあまり懐いていない。
自分たちの子供はいらないと言う。(理由は、平等には看れないから)
友達は少ない。
借金を返す目途は立っている。
浮気はしないタイプ。
…とてもくだらない事を分析してみた。
こんな事考えても意味がない。
私の気持ち次第なんだから。
わかっているのに、考えずにはいられなかった。
私の両親は、世の中金が一番だと言う。
だけど私は、金なんか多少の贅沢を出来るくらいあればいい。
本物の家族が欲しかった。
だから私は求め続ける。
今回の件で私は一人悩み、いらない考え事をするようになって、精神的不安定になっている。
そして鬱状態とリストカットとアルコール中毒に悩まされ、病院へと行く事になる。
自業自得なんだ。
私は実家に帰るつもりでバスに揺られながら、考えていた。
婚約者Yの事を。
彼と楽しかった日々を思い出していた。
急に会いたくて仕方がなくなった。
バスを降りて電車に乗り替え、婚約者Y宅へと向った。
彼にメールをした。
「疲れてるから寝かせて」と。
彼は「うん、早めに帰るから!」と、とても嬉しそうに返事をくれた。
私は彼の家に着いた途端、ベッドに転がり込んだ。
ベッドに入っても眠れなくて、お客さん、友達、ミツとずっとメールをしていた。
この日は婚約者Yの帰りを待ち、先日できなかった一周年記念のお祝いをして泊まろうと思っていた。
ミツにはメールで「少しフラフラと一人ででかけてくる。でもすぐに帰る」と伝えた。
婚約者Yと私は、遠くまで買い物に出かけた。
特上の牛肉と、馬刺と、ワインと、たらこパスタの材料と、ホットプレートを買い込み、次のデパートへと向っていた。
途中、私は婚約者Yの態度とミツの態度を無意識に比較していた。
明らかにミツの方が優しさでは勝っていた。
そして婚約者Yの不器用で生意気な口調に、私はイライラしていた。
目的のデパートへと辿り着く前に、彼の言い放つ4度目の冷たい言葉に私はキレてしまった。
今思うと、私は疲れていて元々イライラしていた。
そして最近はミツとの時間が長くて、ミツの優しさが普通に思えていたから余計だった。
婚約者Yは、私の言葉にキレて「帰っていいよ」と一言言い捨てた。
私は荷物を持って帰り道を歩いていた。
彼が追いかけてきたが、私は相手にしなかった。
駅に着いて、彼からのメールが入った。
「何を怒っているのかわからない。お前の為に仕事を早く終えて、遠くまで買い物に行って美味しい食事を作ってやろうと思ってた。とにかく戻って来い。一緒に夕食をしよう」と。
私は少し迷った後、断った。
彼は何度でもメールをしてきたが、私は断固としてもう行く気がなかったので断り続けた。
嫌いになったわけではない。
私自身、罪悪感でいっぱいでイライラしてしまう。そして涙も隠せない。
キスもセックスもできない。
と、思ったからだった。
好きなのに…
ミツに迎えに来てもらった。
ミツ宅でビール3本飲みながら、ビデオ鑑賞をしていた。
「明日、病院へ行こう」とミツが言った。
「うん」と頷く私。
「大丈夫?」とミツは私の顔を自分に振り向かせながら聞いた。
「大丈夫、ありがとう」と笑顔で答えた。
と、同時に唇を重ねてきた。
どんなに着飾ったプロポーズよりも、どんなに気持ちのいいセックスよりも、どんなに高級なプレゼントよりも…何百倍も嬉しかった。
私は考える必要のないモノを考えてみた。
◆ミツは優しい。
私の子も、珍しくミツという『私の恋人』を受け入れている。
自分の子供を欲しいと言う。
一緒に暮らしたら毎日楽しい筈。
友達は多い。
だけど、借金を返す目途は立っていない。
浮気は…まだわからない。
◆婚約者Yは優しくない。
不器用で口調は冷たい。
子には優しいが、自分を犠牲にしてまで遊んではあげられない。
子はあまり懐いていない。
自分たちの子供はいらないと言う。(理由は、平等には看れないから)
友達は少ない。
借金を返す目途は立っている。
浮気はしないタイプ。
…とてもくだらない事を分析してみた。
こんな事考えても意味がない。
私の気持ち次第なんだから。
わかっているのに、考えずにはいられなかった。
私の両親は、世の中金が一番だと言う。
だけど私は、金なんか多少の贅沢を出来るくらいあればいい。
本物の家族が欲しかった。
だから私は求め続ける。
今回の件で私は一人悩み、いらない考え事をするようになって、精神的不安定になっている。
そして鬱状態とリストカットとアルコール中毒に悩まされ、病院へと行く事になる。
自業自得なんだ。
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結婚相手と、その両親。
2003年6月16日この日、ミツはお休みだった。
午後2時すぎにミツ宅で目を覚まし、ミツと私は娘を迎えに行った。
夢見ヶ崎動物公園で遊んだ。
天気は小雨が降っている程度だった。
帰りは、途中ミツの両親を誘い、横浜にある海鮮料理屋へと行った。
ミツの両親は、私の娘をとても可愛がってくれた。
その後、ゲームセンターに寄って5人でプリントクラブで記念写真を撮った。
私はミツの両親の事は然程苦手ではない。
どちらかというと、付き合い易いタイプである。
それに比べ婚約者Yの家族は、愛媛県という田舎特有の仕来りや考え方を持った人たちばかりらしいので、出来れば付き合いたくないと思っていた。
これだけの説明だと、私の勝手な偏見にしか聞こえないだろう。
数ヶ月前にちょっとした事件から、私は偏見を持つようになってしまった。
私は合わない。
ただそれだけの事です。
この件に関しては、婚約者Yも自分の実家の家族でありながら偏見を持っていたようだ。
そして結婚とは、当人同士の問題だけでは出来ない事を私は過去に実感していたので、こういう今はどうでも良い様な事まで考えてしまう。
もうミツは浮気相手ではない。
ミツは結婚相手の候補として、私の心の奥に影を潜ませていた。
私は、娘を実家に戻してミツ宅へ泊まる事にした。
ビデオ見ながら、他愛の無い会話をしていた。
ミツは携帯のメールを見ていた。
ミツは、私には「○○はいつも携帯を見てるよね」と、嫌味な感じで言っては毎回拗ねていた。
その事を思い出し、私は腹が立った。
自分の事となると甘い奴は大嫌いだった。
この日は気分悪くして眠りに付いた。
午後2時すぎにミツ宅で目を覚まし、ミツと私は娘を迎えに行った。
夢見ヶ崎動物公園で遊んだ。
天気は小雨が降っている程度だった。
帰りは、途中ミツの両親を誘い、横浜にある海鮮料理屋へと行った。
ミツの両親は、私の娘をとても可愛がってくれた。
その後、ゲームセンターに寄って5人でプリントクラブで記念写真を撮った。
私はミツの両親の事は然程苦手ではない。
どちらかというと、付き合い易いタイプである。
それに比べ婚約者Yの家族は、愛媛県という田舎特有の仕来りや考え方を持った人たちばかりらしいので、出来れば付き合いたくないと思っていた。
これだけの説明だと、私の勝手な偏見にしか聞こえないだろう。
数ヶ月前にちょっとした事件から、私は偏見を持つようになってしまった。
私は合わない。
ただそれだけの事です。
この件に関しては、婚約者Yも自分の実家の家族でありながら偏見を持っていたようだ。
そして結婚とは、当人同士の問題だけでは出来ない事を私は過去に実感していたので、こういう今はどうでも良い様な事まで考えてしまう。
もうミツは浮気相手ではない。
ミツは結婚相手の候補として、私の心の奥に影を潜ませていた。
私は、娘を実家に戻してミツ宅へ泊まる事にした。
ビデオ見ながら、他愛の無い会話をしていた。
ミツは携帯のメールを見ていた。
ミツは、私には「○○はいつも携帯を見てるよね」と、嫌味な感じで言っては毎回拗ねていた。
その事を思い出し、私は腹が立った。
自分の事となると甘い奴は大嫌いだった。
この日は気分悪くして眠りに付いた。
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病院へ
2003年6月15日目を覚ましたのは午後3時。
ちょうど目を覚ましたミツの腕の中にいた。
一言二言交わした時だった。
左手首が痛い事に気付いた。
そちらへ目をやると何十個もの切り傷から血が流れて、そして固まっていた。
ミツも私も驚いた。
ミツは一緒に病院へ通おうと言った。
聞いたその時は腹が立った。
私を異常者扱いしているんだと被害妄想した。
だけどそれでもいいと思った。
私は自分一人じゃ病院へ行ったところで、処方された薬を溜め込んで一気に飲む事が目に見えている。
ミツの誠意に甘えようと思う。
ちょうど目を覚ましたミツの腕の中にいた。
一言二言交わした時だった。
左手首が痛い事に気付いた。
そちらへ目をやると何十個もの切り傷から血が流れて、そして固まっていた。
ミツも私も驚いた。
ミツは一緒に病院へ通おうと言った。
聞いたその時は腹が立った。
私を異常者扱いしているんだと被害妄想した。
だけどそれでもいいと思った。
私は自分一人じゃ病院へ行ったところで、処方された薬を溜め込んで一気に飲む事が目に見えている。
ミツの誠意に甘えようと思う。
血だらけの酬い@1周年記念日
2003年6月14日この日は、婚約者Yとの1周年記念日だった。
婚約者Y宅でお祝いをする約束をしていたが、私は生理二日目という事で具合が悪くてキャンセルした。
申し訳ないという気持ちはあったが、ミツと会う事にした。
ミツはいつも車送り迎えをしてくれるし、自宅が近い。
それに比べ、婚約者Yは車の運転免許取り消しで家は遠いし、京浜急行線はいつも混んでいる。
ただそれだけの理由でミツに会う事を選んだ。
いつもつるんでいる美男子系後輩君を誘って3人で、飲み屋を3件ハシゴした。
ミツ宅へ着いたのは朝6時を回っていた。
私は一人でビデオを見ながら、まだ缶ビールを片手にしていた。
そこからは、ほとんど記憶がない。
私は、『私』の行動をただ呆然と眺めていた。
刃物を探していた。
ナイフのような刃物は見つからず、あいにくハサミしかなかった。
ハサミを開きナイフのように握り、手首を勢い良く斬りつけた。
思ったように上手く切れなかった。
ハサミを持ち替え、今度は先端の尖った部分を手首に刺した。
この方法も駄目だった。
血液が綺麗に流れない事に腹を立てた『私』は何度も何度も勢い良く斬りつけていた。
次第に私は気を失っていた。
(つづく)
婚約者Y宅でお祝いをする約束をしていたが、私は生理二日目という事で具合が悪くてキャンセルした。
申し訳ないという気持ちはあったが、ミツと会う事にした。
ミツはいつも車送り迎えをしてくれるし、自宅が近い。
それに比べ、婚約者Yは車の運転免許取り消しで家は遠いし、京浜急行線はいつも混んでいる。
ただそれだけの理由でミツに会う事を選んだ。
いつもつるんでいる美男子系後輩君を誘って3人で、飲み屋を3件ハシゴした。
ミツ宅へ着いたのは朝6時を回っていた。
私は一人でビデオを見ながら、まだ缶ビールを片手にしていた。
そこからは、ほとんど記憶がない。
私は、『私』の行動をただ呆然と眺めていた。
刃物を探していた。
ナイフのような刃物は見つからず、あいにくハサミしかなかった。
ハサミを開きナイフのように握り、手首を勢い良く斬りつけた。
思ったように上手く切れなかった。
ハサミを持ち替え、今度は先端の尖った部分を手首に刺した。
この方法も駄目だった。
血液が綺麗に流れない事に腹を立てた『私』は何度も何度も勢い良く斬りつけていた。
次第に私は気を失っていた。
(つづく)
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人格交差
2003年6月13日生理になった。
『効率の良い仕事』を終えて、ミツが迎えに来た。
生理になった事を伝えるのが嫌だった。
妊娠したかもしれないという事で、ミツに心配をかけ私を想っていてほしかった。
言い辛かったので、酒に酔ってから言おうと思い、近所の中華料理屋で居酒屋感覚の飲み方をしながら色々な話をした。
ミツの部屋に着いて落ち着いたのか、人格交差が始まった。
多くの人格が私の中でへし合っていた。
ミツと交わした会話の内容はわからない。
覚えている事は、ユミという人格に誘われたのにミツは断った。
ユミとは、主人格より少し若く淫乱な女。
抱かれると満足して消えていく。
ただそれだけを目的として存在しているような人格である。
そして私の嫌いな子。
すっかり副人格らに体も意識も乗っ取られ、ミツを試そうとしていた計画は忘れ去られていた。
朝には、ミツの財布が見つからなかった事と私が細かい札を持っていなかった為、万札を一枚渡してしまった。
こんな事をしていると、馬鹿な男はその内つけあがる。
婚約者Yは、昨日の事でミツとの関係を疑った。
帰りは真っ直ぐ帰ったのか、関係は持っていないのか、夜のバイトを辞めてくれ…などというメールが続いた。
私は得意の嘘で全てまとめ、納得させた。
『効率の良い仕事』を終えて、ミツが迎えに来た。
生理になった事を伝えるのが嫌だった。
妊娠したかもしれないという事で、ミツに心配をかけ私を想っていてほしかった。
言い辛かったので、酒に酔ってから言おうと思い、近所の中華料理屋で居酒屋感覚の飲み方をしながら色々な話をした。
ミツの部屋に着いて落ち着いたのか、人格交差が始まった。
多くの人格が私の中でへし合っていた。
ミツと交わした会話の内容はわからない。
覚えている事は、ユミという人格に誘われたのにミツは断った。
ユミとは、主人格より少し若く淫乱な女。
抱かれると満足して消えていく。
ただそれだけを目的として存在しているような人格である。
そして私の嫌いな子。
すっかり副人格らに体も意識も乗っ取られ、ミツを試そうとしていた計画は忘れ去られていた。
朝には、ミツの財布が見つからなかった事と私が細かい札を持っていなかった為、万札を一枚渡してしまった。
こんな事をしていると、馬鹿な男はその内つけあがる。
婚約者Yは、昨日の事でミツとの関係を疑った。
帰りは真っ直ぐ帰ったのか、関係は持っていないのか、夜のバイトを辞めてくれ…などというメールが続いた。
私は得意の嘘で全てまとめ、納得させた。
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接触
2003年6月12日ミツにも婚約者Yにも打ち合わせだと嘘を吐いて、『効率の良い仕事』を終えた。
この後、婚約者Yとミツを会わせる事態が起きた。
二人はお互いが何者なのか分かっていない。
婚約者Yには、ミツの事をバイト先の客だと言った。
ミツには、婚約者Yの事をただの飲み友達だと言った。
嘘はバレなかった。
決して面白がって会わせたわけではない。
仕方がなかった。
婚約者Yが私を車で迎えに来る途中、免許停止中の彼は警察官に捕まった。
身元引受人が必要だった。
その時、調度ミツから連絡がきた。
私は「友達が捕まったから迎えに行く」と言った。
ミツは怒り出した。
結局、どちらかを選ぶのか決められずに、警察署までミツに一緒に行ってもらった。
そして自分が身分証明書を持っていない事に気付いた私は、ミツに身元引受人を頼んだ。
帰りは、ミツと私はそのまま車でミツの家に、婚約者Yは警察官に自宅まで送ってもらう事になった。
ばかばかしい。
酷く最低な女だ。
全て真実を話してしまおうかと思った。
こんなくだらないお遊びは面倒くさい。
私自身が始めたゲームなのに、一人で勝手に疲れて勝手に嫌気が差してる。
もしも全てを話してしまったら、婚約者Yもミツもとても傷付くだろう。
死にたいくらい辛いだろう。
仕事なんか行く気力はなくなって、人間不信に陥って、人生を投げ出したくなってしまうんじゃないだろうか。
自惚れかもしれない。
だけど、私が反対の立場だったらきっとそうなる。
だけど最後に私は二人を失う。
罪悪感に耐えられなくなり、自ら二人を遠ざける事になる。
ミツも婚約者Yも幸せにしてあげなければならない。
彼らを解放してあげなければ…。
最後に苦しんで死ぬのは私だけで沢山だ。
オカシイ事がある。
ミツは金がないとか言いながら、携帯電話を購入したり(私が壊したんだけど)コンタクトレンズを購入したり…
給料日までは買えないと言っていたので、外食や飲み代のほとんどは私が払っている。
人間関係の中で、いかに人を利用できるかという事と、頭の良さは比例するのかもしれない。
少しミツを試してみようと思う。
この後、婚約者Yとミツを会わせる事態が起きた。
二人はお互いが何者なのか分かっていない。
婚約者Yには、ミツの事をバイト先の客だと言った。
ミツには、婚約者Yの事をただの飲み友達だと言った。
嘘はバレなかった。
決して面白がって会わせたわけではない。
仕方がなかった。
婚約者Yが私を車で迎えに来る途中、免許停止中の彼は警察官に捕まった。
身元引受人が必要だった。
その時、調度ミツから連絡がきた。
私は「友達が捕まったから迎えに行く」と言った。
ミツは怒り出した。
結局、どちらかを選ぶのか決められずに、警察署までミツに一緒に行ってもらった。
そして自分が身分証明書を持っていない事に気付いた私は、ミツに身元引受人を頼んだ。
帰りは、ミツと私はそのまま車でミツの家に、婚約者Yは警察官に自宅まで送ってもらう事になった。
ばかばかしい。
酷く最低な女だ。
全て真実を話してしまおうかと思った。
こんなくだらないお遊びは面倒くさい。
私自身が始めたゲームなのに、一人で勝手に疲れて勝手に嫌気が差してる。
もしも全てを話してしまったら、婚約者Yもミツもとても傷付くだろう。
死にたいくらい辛いだろう。
仕事なんか行く気力はなくなって、人間不信に陥って、人生を投げ出したくなってしまうんじゃないだろうか。
自惚れかもしれない。
だけど、私が反対の立場だったらきっとそうなる。
だけど最後に私は二人を失う。
罪悪感に耐えられなくなり、自ら二人を遠ざける事になる。
ミツも婚約者Yも幸せにしてあげなければならない。
彼らを解放してあげなければ…。
最後に苦しんで死ぬのは私だけで沢山だ。
オカシイ事がある。
ミツは金がないとか言いながら、携帯電話を購入したり(私が壊したんだけど)コンタクトレンズを購入したり…
給料日までは買えないと言っていたので、外食や飲み代のほとんどは私が払っている。
人間関係の中で、いかに人を利用できるかという事と、頭の良さは比例するのかもしれない。
少しミツを試してみようと思う。
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売春・精神病・駆け落ち
2003年6月11日婚約者Yの元職場、横須賀にあるバーに行こうと横浜まで行った。
電車を乗り換えるところだった。
ミツから電話がかかってきたので、引き返す事になった。
婚約者Yには、途中で具合が悪くなったので帰ると伝えた。
ミツの後輩君と3人で、地元のバーを2件ハシゴした後、ミツの家に泊まった。
ミツと一緒にいる時は、ミツとずっと過ごしたいと思う。
婚約者Yと一緒にいる時は、婚約者Yとずっと過ごしたいと思う。
早く決めなきゃいけないという焦りで、ころころと気持ちが変わる。
私はいったい何をしたらいいのかわからない。
とりあえずは貯金をしようと思った。
そして、嫌な仕事をする事を決意した。
また危険な目に合うかもしれない。
それでも構わない。
生き方をもう変えられないのなら、他人より少し贅沢な生活を送ろうと思う。
これから夜のバイトの方を減らし、効率の良い金稼ぎをしようと思う。
また精神的に壊れてしまうのは目に見えている。
でも今現在も壊れているのなら、そんな事は大した問題じゃない。
十代の頃、友人と売春クラブに初めて勤めた。
私はとても稼ぎが良かった。
勤めてすぐに貯金が○十万になった。
その頃から精神的なモノが目に見えるようになってきた。
自傷行為、人格障害、アルコール中毒、薬物乱用…
だけど毎日が楽しくて仕方なかった。
守るべきモノもなければ、自由に何をしていても文句の一つも言われない。
そんな生活にも慣れてきて、飽きっぽい性格が私をまたどん底へと導くようになる。
そこでの地位も権力も友人も家族も全て捨て、元彼氏と駆け落ちした。
片道車で7時間かかる場所だった。
何もかもが新しくて興奮していた。
楽しい事ばかりだと思っていた。
貯金が尽きるまで遊んだ。
そして、そんな夢のような生活はわずか4ヶ月弱で終った。
地元の売春クラブが捕まった情報を得て、指名手配中だった彼を自首させた。
若かった。
電車を乗り換えるところだった。
ミツから電話がかかってきたので、引き返す事になった。
婚約者Yには、途中で具合が悪くなったので帰ると伝えた。
ミツの後輩君と3人で、地元のバーを2件ハシゴした後、ミツの家に泊まった。
ミツと一緒にいる時は、ミツとずっと過ごしたいと思う。
婚約者Yと一緒にいる時は、婚約者Yとずっと過ごしたいと思う。
早く決めなきゃいけないという焦りで、ころころと気持ちが変わる。
私はいったい何をしたらいいのかわからない。
とりあえずは貯金をしようと思った。
そして、嫌な仕事をする事を決意した。
また危険な目に合うかもしれない。
それでも構わない。
生き方をもう変えられないのなら、他人より少し贅沢な生活を送ろうと思う。
これから夜のバイトの方を減らし、効率の良い金稼ぎをしようと思う。
また精神的に壊れてしまうのは目に見えている。
でも今現在も壊れているのなら、そんな事は大した問題じゃない。
十代の頃、友人と売春クラブに初めて勤めた。
私はとても稼ぎが良かった。
勤めてすぐに貯金が○十万になった。
その頃から精神的なモノが目に見えるようになってきた。
自傷行為、人格障害、アルコール中毒、薬物乱用…
だけど毎日が楽しくて仕方なかった。
守るべきモノもなければ、自由に何をしていても文句の一つも言われない。
そんな生活にも慣れてきて、飽きっぽい性格が私をまたどん底へと導くようになる。
そこでの地位も権力も友人も家族も全て捨て、元彼氏と駆け落ちした。
片道車で7時間かかる場所だった。
何もかもが新しくて興奮していた。
楽しい事ばかりだと思っていた。
貯金が尽きるまで遊んだ。
そして、そんな夢のような生活はわずか4ヶ月弱で終った。
地元の売春クラブが捕まった情報を得て、指名手配中だった彼を自首させた。
若かった。
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だから悪い頭が悪い
2003年6月9日24時間遊んで、12時間の睡眠を取った。
起床したのは夕方6時だった。
夜景ドライブにでかけた。
走行中、婚約者Yとメール交換をしていた。
婚約者Yは私が浮気をしている事を気付いているようだった。
私は強気だった。
とにかく面倒くさくてメールを早く終らせたかった。
ムキにになっている婚約者Yに、優しい言葉で慰め言い包めようとした。
しかし、それ自体が面倒くさくなって途中返事をやめてしまった。
私はきっともうミツしか見えていない。
でも私の中の誰かが、ミツを信用しようとしない。
もう一方では、騙されても裏切られても…それでも好きになれるような気がしていた。
ミツの魅力は、人間観察をしてその人の中身がわかってしまうところ。
私の事を解った人なんて今までにいなかった。
こんなにも早く私の副人格達と接触したのはミツが初めてだった。
ミツは私よりも上手(うわて)だから、私がいくら計算しても勝てない。
それでも私は、毎回悪い頭で計算しようとするから疲れる。
平然を装ってても、余裕のない私の負け。
私は上に立つ為に努力をするが、ミツは対等でいたいと言う。
その時点でもう私の負けている。
それを分かっていても諦めることが出来ない。
頭が悪い。
起床したのは夕方6時だった。
夜景ドライブにでかけた。
走行中、婚約者Yとメール交換をしていた。
婚約者Yは私が浮気をしている事を気付いているようだった。
私は強気だった。
とにかく面倒くさくてメールを早く終らせたかった。
ムキにになっている婚約者Yに、優しい言葉で慰め言い包めようとした。
しかし、それ自体が面倒くさくなって途中返事をやめてしまった。
私はきっともうミツしか見えていない。
でも私の中の誰かが、ミツを信用しようとしない。
もう一方では、騙されても裏切られても…それでも好きになれるような気がしていた。
ミツの魅力は、人間観察をしてその人の中身がわかってしまうところ。
私の事を解った人なんて今までにいなかった。
こんなにも早く私の副人格達と接触したのはミツが初めてだった。
ミツは私よりも上手(うわて)だから、私がいくら計算しても勝てない。
それでも私は、毎回悪い頭で計算しようとするから疲れる。
平然を装ってても、余裕のない私の負け。
私は上に立つ為に努力をするが、ミツは対等でいたいと言う。
その時点でもう私の負けている。
それを分かっていても諦めることが出来ない。
頭が悪い。
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自己中心的だけど
2003年6月8日絶好のバーベキュー日和。
この日はずっとワクワクしていた。
楽しくて仕方がなかった。
仕込みをして、友達を迎えに行って全員と川辺で集合。
わいわい食べて飲んで話して、はしゃいでいた。
その後、ミツ宅へみんなで乗り込み夕食をごちそうになってから、今度はゲームセンターに遊びに行った。
解散したのは12時過ぎだった。
この日のミツの幹事ぶりには、惚れ直す部分があった。
解散した後、私とミツは知り合いの居酒屋に行った。
私の我儘で。
結局、丁度24時間遊びまわっていた。
この日、婚約者Yにメールをしたのはわずか3通だった。
婚約者Yからのメールは十何通と届いていた。
すっかり忘れていた。
時折思い出してもメールする気になれなかった。
実際は面倒くさかった。
ただそれだけ。
この日はずっとワクワクしていた。
楽しくて仕方がなかった。
仕込みをして、友達を迎えに行って全員と川辺で集合。
わいわい食べて飲んで話して、はしゃいでいた。
その後、ミツ宅へみんなで乗り込み夕食をごちそうになってから、今度はゲームセンターに遊びに行った。
解散したのは12時過ぎだった。
この日のミツの幹事ぶりには、惚れ直す部分があった。
解散した後、私とミツは知り合いの居酒屋に行った。
私の我儘で。
結局、丁度24時間遊びまわっていた。
この日、婚約者Yにメールをしたのはわずか3通だった。
婚約者Yからのメールは十何通と届いていた。
すっかり忘れていた。
時折思い出してもメールする気になれなかった。
実際は面倒くさかった。
ただそれだけ。
婚約者との比重
2003年6月7日夜7時、ミツが愛車で迎えに来た。
バイト先まで送ってもらい、私はオーナーに給料をもらいに行った。
その後、「GO」というビデオを借りて、ミツ宅でミツのご両親とミツと私の4人でお酒を飲んだ。
翌日が「父の日」だという事もあって、いつもより少し高い焼酎を手土産に、ミツの父親にプレゼントした。
途中、ミツが先に寝てしまった。
残された私たち3人は色々な話をした。
私の言えなかった身の上話や、子供の事、バイト先の事。
ご両親は、ミツの話も隠さずにしてくれた。
ミツは、彼女ができるとすぐに同棲をしたがって家を出て行ってはすぐにまた戻ってくる事など…。
ご両親は私に『焦ることなくゆっくりと付き合ってやってくれ』と頼んだ。
私もそのつもりですと答えた。
3人ではきっと2〜3時間話していただろう。
ミツとの距離が縮まった気がした。
布団の中にもぐるとミツが目を覚ました。
私は、とんこつ醤油ラーメンが無償に食べたくなった。
断られるのを覚悟でミツを誘った。
ミツは快くOKをして、ドライブがてら車を走らせた。
途中、今度ミツが購入する予定の車を見に行った。
私に子がいるという理由で、今度はワゴン車を買うと言った。
そして、ディズニーランドに3人で行くんだと無邪気にはしゃぐミツをとても愛しく思った。
その時、もう婚約者Yの事はすっかり忘れていた。
日記に書く事もほとんどがミツの事だ。
今はミツへの想いの方が強いのかもしれない。
それとも、私はただ新しいモノ好きなだけなのかもしれない。
自分に呆れる。
バイト先まで送ってもらい、私はオーナーに給料をもらいに行った。
その後、「GO」というビデオを借りて、ミツ宅でミツのご両親とミツと私の4人でお酒を飲んだ。
翌日が「父の日」だという事もあって、いつもより少し高い焼酎を手土産に、ミツの父親にプレゼントした。
途中、ミツが先に寝てしまった。
残された私たち3人は色々な話をした。
私の言えなかった身の上話や、子供の事、バイト先の事。
ご両親は、ミツの話も隠さずにしてくれた。
ミツは、彼女ができるとすぐに同棲をしたがって家を出て行ってはすぐにまた戻ってくる事など…。
ご両親は私に『焦ることなくゆっくりと付き合ってやってくれ』と頼んだ。
私もそのつもりですと答えた。
3人ではきっと2〜3時間話していただろう。
ミツとの距離が縮まった気がした。
布団の中にもぐるとミツが目を覚ました。
私は、とんこつ醤油ラーメンが無償に食べたくなった。
断られるのを覚悟でミツを誘った。
ミツは快くOKをして、ドライブがてら車を走らせた。
途中、今度ミツが購入する予定の車を見に行った。
私に子がいるという理由で、今度はワゴン車を買うと言った。
そして、ディズニーランドに3人で行くんだと無邪気にはしゃぐミツをとても愛しく思った。
その時、もう婚約者Yの事はすっかり忘れていた。
日記に書く事もほとんどがミツの事だ。
今はミツへの想いの方が強いのかもしれない。
それとも、私はただ新しいモノ好きなだけなのかもしれない。
自分に呆れる。
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家出
2003年6月6日バイトをサボって、子を連れて婚約者Y宅へ行った。
バイト先には大嘘を吐いて一ヶ月余りの休暇を取ることにした。
もう実家へは当分帰るつもりはなかった。
私の中で決めていた。
子が帰りたいと言った時点で、ゲームオーバーにしようと。
オカシな事に、こういう時に限って早々と「帰りたい」と言い放った。
婚約者Yに最寄り駅まで車で送ってもらい、最終電車で帰った。
私は実家に子を置いて、そのままミツと会った。
ミツはこの事件を「プチ家出」と言った。
なぜ、このプチ家出をしたのかと言うと…。
最近の生活にとてつもない嫌気がさしていた。
それに加え、この日は父親の逆ギレに耐えられなかった。
私が借金返済の振込みをすっかり忘れていて、金融会社から電話がかかってきた。
私は「土曜に振り込みます」という返事をした。
土曜に振り込んでも、相手側の口座に入るのは月曜だって事は判っていた。
しかし、相手側はそれで了承したので、話はそこで終わりだ。
それなのに父は、「立て替えてやるから今すぐ払って来い」と恩着せがましく言う。
しかもキレながら。
昔から父は金銭問題となると、子供のように機嫌が悪くなる。
そして物に当たり、家族に当たり散らす。
私たちに恐怖感を与えていた。
その為、私は物心がついた頃には男性恐怖症になっていた。
最近では、父に名前を呼ばれたり触れられたり近寄られたり話しかけられたり怒られたりすると発作が止まらない。
頭をハンマーか何かで叩かれた様な衝撃とともに、気を失いそうになり目の前に星が散り呼吸困難に陥る。
少し落ち着くと震えながら泣き嘔吐する。
両親には気付かれないように、気を使っている。
しかし本当は気付いているのに、気付かないフリをしているらしい。
それでも両親の機嫌を取りたい時には、金を渡すのが一番効果的だと私は知った。
ミツとはドライブに出かけた。
有名なデートスポットらしい山へ登って、夜景を眺めた。
また十代に若返った錯覚を起こした。
ミツは婚約者Yの出来ないことをしてくれる。
私の求めている事が全てわかっているような。
朝方、ミツの家に寄って居間でセックスをした。
またイッた。
すごい、何度でもイケる事に、私はその度に驚いてしまう。
ミツは仕事の時間が迫ってきたので不発のまま、私をバイクで送り届け仕事へと向った。
※余談だが…人に愛されない人よりも、人を愛せない人の方が孤独なのかもしれない。
しかし人を愛すこと自体、孤独を恐れる人間の妄想なのかもしれない。
と、私は思う。
バイト先には大嘘を吐いて一ヶ月余りの休暇を取ることにした。
もう実家へは当分帰るつもりはなかった。
私の中で決めていた。
子が帰りたいと言った時点で、ゲームオーバーにしようと。
オカシな事に、こういう時に限って早々と「帰りたい」と言い放った。
婚約者Yに最寄り駅まで車で送ってもらい、最終電車で帰った。
私は実家に子を置いて、そのままミツと会った。
ミツはこの事件を「プチ家出」と言った。
なぜ、このプチ家出をしたのかと言うと…。
最近の生活にとてつもない嫌気がさしていた。
それに加え、この日は父親の逆ギレに耐えられなかった。
私が借金返済の振込みをすっかり忘れていて、金融会社から電話がかかってきた。
私は「土曜に振り込みます」という返事をした。
土曜に振り込んでも、相手側の口座に入るのは月曜だって事は判っていた。
しかし、相手側はそれで了承したので、話はそこで終わりだ。
それなのに父は、「立て替えてやるから今すぐ払って来い」と恩着せがましく言う。
しかもキレながら。
昔から父は金銭問題となると、子供のように機嫌が悪くなる。
そして物に当たり、家族に当たり散らす。
私たちに恐怖感を与えていた。
その為、私は物心がついた頃には男性恐怖症になっていた。
最近では、父に名前を呼ばれたり触れられたり近寄られたり話しかけられたり怒られたりすると発作が止まらない。
頭をハンマーか何かで叩かれた様な衝撃とともに、気を失いそうになり目の前に星が散り呼吸困難に陥る。
少し落ち着くと震えながら泣き嘔吐する。
両親には気付かれないように、気を使っている。
しかし本当は気付いているのに、気付かないフリをしているらしい。
それでも両親の機嫌を取りたい時には、金を渡すのが一番効果的だと私は知った。
ミツとはドライブに出かけた。
有名なデートスポットらしい山へ登って、夜景を眺めた。
また十代に若返った錯覚を起こした。
ミツは婚約者Yの出来ないことをしてくれる。
私の求めている事が全てわかっているような。
朝方、ミツの家に寄って居間でセックスをした。
またイッた。
すごい、何度でもイケる事に、私はその度に驚いてしまう。
ミツは仕事の時間が迫ってきたので不発のまま、私をバイクで送り届け仕事へと向った。
※余談だが…人に愛されない人よりも、人を愛せない人の方が孤独なのかもしれない。
しかし人を愛すこと自体、孤独を恐れる人間の妄想なのかもしれない。
と、私は思う。
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抱かれた女も愛された女も。
2003年6月5日ミツの免許が戻ってきたので、遠くまでドライブに行く事にした。
婚約者Yには具合が悪いから今日は会いに行けないとメールをした。
真っ青なスポーツカーで高速道路を走ってベイブリッジを通り抜けて八景島まで行った。
周りは若いカップル、ジョギングしているおじさん、釣りをする人たちがいた。
私たちはビールを飲みながら海を眺めていた。
少し肌寒かった。
ミツは、私の顔を覗き込み「愛してる」と言った。
可笑しくて笑いが止まらなかった。
ミツは照れたようにふてくさった。
でも本当は、私が一番照れていた。
体が冷たくなってきたので車に戻り、アメリカンバーへと車を走らせた。
着いたアメリカンバーの1階はゲームセンター、2階がアメリカンバー、3階は駐車場だった。
1階のゲームセンターで、ミツがプリクラを撮りたいと言うので、羞恥心を押し殺して撮ることにした。
2階のアメリカンバーでは、ミラーボールの眩しい光が照らされ、大音量のR&Bミュージックが流れ、外国人と日本人とが入り混じって踊っていた。
私とミツは大きな鏡の前の席に座り、2時間の内ほとんどミツの話は聞いていなかった。
人込みやウルサイ場所が苦手な私は、頭をボーっとさせながら人間観察に忙しかった。
飲み足りない私たちは、帰り道にあるダーツバーに寄った。
ダーツは、始めて1年くらい経つ。
結局ダーツは出来なかったものの、まあまあ美味しいカクテルを堪能できた。
その時もう既に酔っていたので、ミツとの会話を思い出せない。
でもそれなりに楽しい会話をしていた。
私は自宅へ帰るつもりだったが、面倒くさくなってミツの家に泊まる事にした。
本当は寂しかっただけなのかもしれない。
ミツの家に着いて、また人格が交差し始めた。
私は疲れていたので、そのまま他の人格のやりたいようにさせた。
一人目はミツを怒っていた。
二人目はミツを誘った。
イッた後、私(主人格)に戻ったが、そのまま気付かれないようにしていた。
ミツは、いつもこの子(二人目)だったらいいのにと言っていた。
私は、ミツが他の女を抱いているような気がして複雑な気分になった。
次の朝、私の首にはミツが付けた愛の証がくっきりと残っていた。
ミツは私を愛したんじゃなく、二人目のあの女を愛したんだと思うと、何もかもが嫌になってきた。
でもドライブに行ったのは確かに私だった。
愛してると言われたのも私だった。
婚約者Yには具合が悪いから今日は会いに行けないとメールをした。
真っ青なスポーツカーで高速道路を走ってベイブリッジを通り抜けて八景島まで行った。
周りは若いカップル、ジョギングしているおじさん、釣りをする人たちがいた。
私たちはビールを飲みながら海を眺めていた。
少し肌寒かった。
ミツは、私の顔を覗き込み「愛してる」と言った。
可笑しくて笑いが止まらなかった。
ミツは照れたようにふてくさった。
でも本当は、私が一番照れていた。
体が冷たくなってきたので車に戻り、アメリカンバーへと車を走らせた。
着いたアメリカンバーの1階はゲームセンター、2階がアメリカンバー、3階は駐車場だった。
1階のゲームセンターで、ミツがプリクラを撮りたいと言うので、羞恥心を押し殺して撮ることにした。
2階のアメリカンバーでは、ミラーボールの眩しい光が照らされ、大音量のR&Bミュージックが流れ、外国人と日本人とが入り混じって踊っていた。
私とミツは大きな鏡の前の席に座り、2時間の内ほとんどミツの話は聞いていなかった。
人込みやウルサイ場所が苦手な私は、頭をボーっとさせながら人間観察に忙しかった。
飲み足りない私たちは、帰り道にあるダーツバーに寄った。
ダーツは、始めて1年くらい経つ。
結局ダーツは出来なかったものの、まあまあ美味しいカクテルを堪能できた。
その時もう既に酔っていたので、ミツとの会話を思い出せない。
でもそれなりに楽しい会話をしていた。
私は自宅へ帰るつもりだったが、面倒くさくなってミツの家に泊まる事にした。
本当は寂しかっただけなのかもしれない。
ミツの家に着いて、また人格が交差し始めた。
私は疲れていたので、そのまま他の人格のやりたいようにさせた。
一人目はミツを怒っていた。
二人目はミツを誘った。
イッた後、私(主人格)に戻ったが、そのまま気付かれないようにしていた。
ミツは、いつもこの子(二人目)だったらいいのにと言っていた。
私は、ミツが他の女を抱いているような気がして複雑な気分になった。
次の朝、私の首にはミツが付けた愛の証がくっきりと残っていた。
ミツは私を愛したんじゃなく、二人目のあの女を愛したんだと思うと、何もかもが嫌になってきた。
でもドライブに行ったのは確かに私だった。
愛してると言われたのも私だった。
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生と死の狭間
2003年6月4日バイトが終る時間、ミツと向いのバーで待ち合わせをしていた。
一杯ずつ飲んだ後、彼の愛車でミツ宅へと走った。
私はいつものようにお酒に呑まれていた。
ミツの荒い運転が気持ちよかった。
愛車の屋根も窓も全開にし、真夜中の静まり返った街でちょっと気の利いた洋楽を大音量でかけながら、スピードを上げて走っていた。
このまま彼と死んでしまいたいと思った。
つい最近、双葉社から出版されている本多孝好さんの書かれた単行本の一作品で、恋人とのドライブ中、女性が車のブレーキの下に飲み終えた缶コーヒーを仕込み、運転中の恋人にキスをし視界を遮って心中を図ったという場面を思い出した。
ミツは、十代の無茶苦茶やってた頃の私を呼び覚ましてくれる。
生と死の狭間に立たされる快感、世の中の決まりに反発するというスリル、そして自由を手に入れた瞬間。
世の中が、私たち仲間を中心に回っているかのような錯覚が気持ちよかった。
金なんか無くても楽しい事はたくさんあった。
死さえ恐れなければ、なんでも出来た。
今は、この汚い世の中の決まりに従い、金を稼ぐ事に必死で、死ぬ事も怖い大人のような子供になってしまった。
一杯ずつ飲んだ後、彼の愛車でミツ宅へと走った。
私はいつものようにお酒に呑まれていた。
ミツの荒い運転が気持ちよかった。
愛車の屋根も窓も全開にし、真夜中の静まり返った街でちょっと気の利いた洋楽を大音量でかけながら、スピードを上げて走っていた。
このまま彼と死んでしまいたいと思った。
つい最近、双葉社から出版されている本多孝好さんの書かれた単行本の一作品で、恋人とのドライブ中、女性が車のブレーキの下に飲み終えた缶コーヒーを仕込み、運転中の恋人にキスをし視界を遮って心中を図ったという場面を思い出した。
ミツは、十代の無茶苦茶やってた頃の私を呼び覚ましてくれる。
生と死の狭間に立たされる快感、世の中の決まりに反発するというスリル、そして自由を手に入れた瞬間。
世の中が、私たち仲間を中心に回っているかのような錯覚が気持ちよかった。
金なんか無くても楽しい事はたくさんあった。
死さえ恐れなければ、なんでも出来た。
今は、この汚い世の中の決まりに従い、金を稼ぐ事に必死で、死ぬ事も怖い大人のような子供になってしまった。
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クサイ台詞を吐く男と、快感から抜け出せない雌豚
2003年6月3日自宅の玄関を入ってすぐに、外から車の大きなエンジン音が聞こえてきた。
と、同時にさき程自宅まで送ってくれた友人から電話がかかってきた。
自宅前に停まっているのは、真っ青のスポーツカーだと言った。
私はこれ以上その友人に迷惑をかけまいと、追い帰した。
玄関を出た。
そこには車から降りたミツの姿があった。
早朝、エンジン音が近所迷惑になると思い、ミツより先に車に乗り込みこの場から離れるよう指示した。
殺られるかもしれないし拉致られるかもしれない。
そう思ったが覚悟はしていた。
近くの大通りに車は停まった。
ミツから先に口を開いた。
どうして怒っているのか理由を聞かれた。
私は馬鹿馬鹿しくなって、笑いながら答えてやった。
ミツは「どうすれば許してくれるのか」と、ふざけた事を聞いてきた。
私はそのメールをしていた元彼女の所に今から連れて行けと言った。
ミツは頷いた後すぐに「殴ったらダメだよ」と言った。
目の前に私の彼氏にちょっかい出した変態女がいたら、手を出さずにはいられないに決まっている。
と、説明した。
ミツは「殴るなら俺を殴れ」と言った。
彼の言ってる事は当たり前のことだが、元彼女を庇っているようで余計に腹が立った。
そして…どうしたんだろう。
思い出せない。
実はその時、私の中の何人もの人格が交差していた。
笑ったり無表情だったり怒鳴ってみたり…
ただ泣きはしなかった。
話し始めてどの位の時間が過ぎた頃だろう。
二人とも疲れていた。
なぜかミツの家に戻っていた。
ミツを変態女に取られたくなかった。
それに私は男には負けたくない、女の腐った生き方はしたくないとずっと思っていた。
しかし次第にその頑丈な扉は開かれていった。
「少し女に戻ってもいい?」と、ふとミツに聞いた。
ミツはいつもと変わらない物静かな表情で頷いた。
その瞬間、込み上げていたモノが流れ出した。
「私が結婚するまで、ミツは孤独でいろ」と言った。
ミツはまた物静かな表情で頷いた。
裏切られた彼に慰められたいた。
今思い出すと馬鹿馬鹿しくて腹が立つ。
バイトは休みを取った。
夜7時頃までずっと話し合っていた。
時々、笑い話もした。
いつの間にか眠りについていたが、嫌な夢を見ては何度も目が覚めた。
自分の行動を理解できない。
ミツと今朝2度セックスをした。
いつもと同じ、2度イッた。
ミツはズルイ。
途中、「ずっと側を離れるな」と私の耳元で何度も囁いた。
私は「ずっと許さない。友達でいて一生後悔しろ」と言った。
それでもミツは「お前から離れない。ずっと…ずっと一緒にいよう」
「結婚しよう」
「愛してる」
「好きだよ」
「今すぐ一緒に暮らそう」
「子供をたくさん作ろう」
「お前以外、何もいらない」
「どんなやり方をしてでも、お前をモノにする」
何度も何度もクサイ台詞を吐いた。
女なんて、そんなありきたりなクサイ台詞に簡単に騙されてしまう。
私もその内の一人だった。
私も、セックスの快感と馬鹿な男の戯言に惑わされるただの雌豚だった。
突然、可笑しくなってきた。
私の中で、婚約者Yの存在が消えかかっていた事と、ミツの存在がいつの間にか浮気相手ではなくなっていた事に。
そして、単純な生き物でしかない意味のない自分の存在に、もうウンザリしていた。
と、同時にさき程自宅まで送ってくれた友人から電話がかかってきた。
自宅前に停まっているのは、真っ青のスポーツカーだと言った。
私はこれ以上その友人に迷惑をかけまいと、追い帰した。
玄関を出た。
そこには車から降りたミツの姿があった。
早朝、エンジン音が近所迷惑になると思い、ミツより先に車に乗り込みこの場から離れるよう指示した。
殺られるかもしれないし拉致られるかもしれない。
そう思ったが覚悟はしていた。
近くの大通りに車は停まった。
ミツから先に口を開いた。
どうして怒っているのか理由を聞かれた。
私は馬鹿馬鹿しくなって、笑いながら答えてやった。
ミツは「どうすれば許してくれるのか」と、ふざけた事を聞いてきた。
私はそのメールをしていた元彼女の所に今から連れて行けと言った。
ミツは頷いた後すぐに「殴ったらダメだよ」と言った。
目の前に私の彼氏にちょっかい出した変態女がいたら、手を出さずにはいられないに決まっている。
と、説明した。
ミツは「殴るなら俺を殴れ」と言った。
彼の言ってる事は当たり前のことだが、元彼女を庇っているようで余計に腹が立った。
そして…どうしたんだろう。
思い出せない。
実はその時、私の中の何人もの人格が交差していた。
笑ったり無表情だったり怒鳴ってみたり…
ただ泣きはしなかった。
話し始めてどの位の時間が過ぎた頃だろう。
二人とも疲れていた。
なぜかミツの家に戻っていた。
ミツを変態女に取られたくなかった。
それに私は男には負けたくない、女の腐った生き方はしたくないとずっと思っていた。
しかし次第にその頑丈な扉は開かれていった。
「少し女に戻ってもいい?」と、ふとミツに聞いた。
ミツはいつもと変わらない物静かな表情で頷いた。
その瞬間、込み上げていたモノが流れ出した。
「私が結婚するまで、ミツは孤独でいろ」と言った。
ミツはまた物静かな表情で頷いた。
裏切られた彼に慰められたいた。
今思い出すと馬鹿馬鹿しくて腹が立つ。
バイトは休みを取った。
夜7時頃までずっと話し合っていた。
時々、笑い話もした。
いつの間にか眠りについていたが、嫌な夢を見ては何度も目が覚めた。
自分の行動を理解できない。
ミツと今朝2度セックスをした。
いつもと同じ、2度イッた。
ミツはズルイ。
途中、「ずっと側を離れるな」と私の耳元で何度も囁いた。
私は「ずっと許さない。友達でいて一生後悔しろ」と言った。
それでもミツは「お前から離れない。ずっと…ずっと一緒にいよう」
「結婚しよう」
「愛してる」
「好きだよ」
「今すぐ一緒に暮らそう」
「子供をたくさん作ろう」
「お前以外、何もいらない」
「どんなやり方をしてでも、お前をモノにする」
何度も何度もクサイ台詞を吐いた。
女なんて、そんなありきたりなクサイ台詞に簡単に騙されてしまう。
私もその内の一人だった。
私も、セックスの快感と馬鹿な男の戯言に惑わされるただの雌豚だった。
突然、可笑しくなってきた。
私の中で、婚約者Yの存在が消えかかっていた事と、ミツの存在がいつの間にか浮気相手ではなくなっていた事に。
そして、単純な生き物でしかない意味のない自分の存在に、もうウンザリしていた。
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膣部の写メール=悪い予感
2003年6月2日婚約者Y宅から、ミツ宅の最寄の駅まで直行。
ミツは愛車で迎えに来た。
真っ青のスポーツカー。
ミツは運転中、昨夜私に怒った事を謝っていた。
彼の家に着いて、発泡酒を飲みながら昨日の晩の話で盛り上がった。
初めてミツが怒った事。それが私はちょっと嬉しかった事…
私とミツは、まだ喧嘩したことがない。
私が喧嘩してみたいねと笑顔で言った。
その願いはすぐに叶った。
私は普段、彼の携帯をチェックしない。
たまたま…本当たまたま、彼が寝て暇だったので覗いてみた。
前の彼女からのメール。
思い出すだけで手が震える。
吐き気がしてくる。
殺意まで覚える。
昨夜、私とメールをしている間の悪い予感は当たった。
彼は元彼女ともメールをしていた。
普通の会話ならどうでもいい。
彼女の膣部の写メール。
喘ぎ声のメール。
彼の優しい言葉のメール。
彼女の全裸の写メール。。。
その繰り返しだった。
私は今でも思い出すと、放心状態になってしまう。
ショックを受けた…というか自分を抑える間もなくキレた。
急いで着替えをする私に気付き、彼は目を覚ました。
きょとんとした顔で「どうしたの?」と言った。
私は彼の携帯電話を折っていいかと聞いた。
彼は、今まで見たことのない私の表情に気付き、うんと頷いた。
私は彼の携帯電話を膝の上で真っ二つに折り、ふざけんなと言い放ち彼の家を後にした。
手は震え、何がなんだかわからないまま、泣きながら走っていた。
頭がパニック状態だった。
その内に、彼が追いかけてくるんじゃないかと怖くなった。
殺られると思った。
すぐに友達に連絡を取り、迎えに来てもらった。
友達は、理由は深く聞かず、真っ直ぐ自宅まで送り届けてくれた。
(つづく)
ミツは愛車で迎えに来た。
真っ青のスポーツカー。
ミツは運転中、昨夜私に怒った事を謝っていた。
彼の家に着いて、発泡酒を飲みながら昨日の晩の話で盛り上がった。
初めてミツが怒った事。それが私はちょっと嬉しかった事…
私とミツは、まだ喧嘩したことがない。
私が喧嘩してみたいねと笑顔で言った。
その願いはすぐに叶った。
私は普段、彼の携帯をチェックしない。
たまたま…本当たまたま、彼が寝て暇だったので覗いてみた。
前の彼女からのメール。
思い出すだけで手が震える。
吐き気がしてくる。
殺意まで覚える。
昨夜、私とメールをしている間の悪い予感は当たった。
彼は元彼女ともメールをしていた。
普通の会話ならどうでもいい。
彼女の膣部の写メール。
喘ぎ声のメール。
彼の優しい言葉のメール。
彼女の全裸の写メール。。。
その繰り返しだった。
私は今でも思い出すと、放心状態になってしまう。
ショックを受けた…というか自分を抑える間もなくキレた。
急いで着替えをする私に気付き、彼は目を覚ました。
きょとんとした顔で「どうしたの?」と言った。
私は彼の携帯電話を折っていいかと聞いた。
彼は、今まで見たことのない私の表情に気付き、うんと頷いた。
私は彼の携帯電話を膝の上で真っ二つに折り、ふざけんなと言い放ち彼の家を後にした。
手は震え、何がなんだかわからないまま、泣きながら走っていた。
頭がパニック状態だった。
その内に、彼が追いかけてくるんじゃないかと怖くなった。
殺られると思った。
すぐに友達に連絡を取り、迎えに来てもらった。
友達は、理由は深く聞かず、真っ直ぐ自宅まで送り届けてくれた。
(つづく)
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